終身保険
- メリット
- 生涯の保障を設定でき、一定額の解約返戻金もある
- デメリット
- 同一の保障なら定期保険に比べて高額
定期保険や養老保険にはない生涯の保障
定期保険や養老保険は一定期間しか死亡保障を得られませんが、終身保険は生涯にわたって死亡保障が受けられる点が最大の特長です。保険料の計算は、平均寿命よりもかなり先のある年齢(男性は105歳、女性は108歳)を満期とし、かつ貯蓄性をもつもののため10年や20年を区切りとする定期保険に比べて高くなります。ただし、定期保険のように更新をしなくてもいいので、保険料が年齢ごとに上がっていくということはありません。
死亡保障ですから本人に支払われることはありませんが、保険料は解約時に返戻されるので、一定期間を過ぎると解約して返戻金を受け取る使い方もできます。そのため、「葬式代費用」「相続対策」といった保険金の使い方から、「ある一定の年齢になったときの老後費用」など解約 を前提とした使い方まで目的は多様のため、同保険のニーズは厳然とあります。保険料の支払い方は、次の3通りがあります。
- (1)有期払い込み
- 保障は終身でも、保険料は55歳や60歳などで払い込みを完了させる方法です。定年のような経済的変化が予想される時期に合わせて「有期払い」を選択します。保険会社によっては、保険料の払い込み終了時に保険を解約して、年金保険や医療保険、介護保険に切り替えるプランもあります。
- (2)終身払い込み
- 保険料を生涯払い続ける方法です。月々の負担を少なくしたい場合や、貨幣価値は将来変わる可能性もあることを織り込んだ支払いとしてこの方法があります。
- (3)ステツフアップ
- 特定の年齢から保険料を上げる方法です。
他の保障を加えた様々なバリエーションで販売終身保険は、たんにそれだけでもひとつの商品になりますが、それをベースに他の保障や仕組みを加えた商品としても様々なものが販売されています。
他の保障を加えた様々なバリエーションで販売
終身保険は、たんにそれだけでもひとつの商品になりますが、それをベースに他の保障や仕組みを加えた商品としても様々なものが販売されています。
- 定期(特約)付終身保険
- 終身保険契約に定期保険を特約で付加した商品です。正式には「定期特約付終身保険」といいます。なぜ終身保険だけではなく定期保険を付け足すのかというと、生涯に対する保障は終身保険をベースとし、子どもが成人するまでの時期など、とくに保障を高くしたい時期だけ定期保
険も付加し保障を高くすることをねらいとしているからです。
終身保険が定期保険に比べて保険料が高いことや、一時期の保障に対応できることなどから、そうした商品が販売されました。この商品は医療保険関連が積極的に販売されるまで、1970年代~1990年代にかけての生命保険の主力商品でした。 - 利率変動型終身保険
- 保険会社が、積立保険料部分の予定利率を一定期間ごとに見直す商品です。
死亡保障額、ないしは解約返戻金が、予定利率の上昇によって増える可能性があります。逆に予定利率が下がった場合でも、加入時に最低保証された利率で保険金が支払われます。しかも、変額保険のようにいつも変動するのではなく、一度増加した保険金は減少しません。利率が低い現在では、「将来これより下がらないが上がるかもしれない」という、この商品は終身保険の選択肢となるでしょう。
積立利率変動型終身保険は、日本生命やソニー生命のほか、アリコジャパンや三井住友海上きらめき生命などからも発売されていますが、それぞれ特徴があります。
たとえば、最低保障の予定利率が高いのはソニー生命です。三井住友海上きらめき生命はリスク細分型が用意されており、健康体による割引があります。ソニー生命も特約部分にリスク区分型があります。非喫煙者や優良運転者などはこうした割引のある商品を選択するのもひとつの 方法です。
ソニー生命やアリコジャパンは特約を豊富に用意しています。医療保険や傷害保険を別に加入しなくても1本で間に合うように、という方針ならこれは便利です。
日本生命は、円建プランと米ドル建プランから選択できます。 - 解約返戻金減額型終身保険
- あらかじめ設定した解約返戻金減額期間に解約すると、解約返戻金を減額する終身保険です。その分、保険料は安くなります。終身保険は、一定期間後に解約して返戻金を受け取る使い方もあると紹介しましたが、少なくとも一定期間は「解約しない」と決めた人にはこの商品が適 しています。「長割り終身保険」(東京海上日勤あんしん生命)は、同じ会社から出ている「終身保険」に比べて、同じ保障額でも60歳までの解約返戻金は少なく、その分、10%以上月々の保険料は安くなります。
- 積立終身保険
- 積立期間内に支払われる保険金は、それまで積み立ててきた保険料相当額に留め、積立期間を終えると保障額が一気にあがる保険です。それだけ死亡保障に対する部分の保険料が安くなっているので、貯蓄性の高い終身保険といえます。
- 無選択型終身保険
- 医師の診査によって加入者を選択しない終身保険です(無選択型保険参照)。
その他、「生きるチカラ」(日本生命)のように入院も対象とする終身保険や、生存給付金(祝金)付タイプ、被保険者を複数(夫婦や家族など)とした連生終身保険などもあります。
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