簡易保険
- メリット
- 民営化前の加入なら政府保証があり、危険職業や小口加入も可能
- デメリット
- 高額な保障がなく、民営化後はサービスも流動的
貯蓄性ある商品を中心に用意
簡易保険は、「国民の経済生活の安定と福祉の増進を図ることを目的として創設された」日本郵政公社が経営する生命保険です。「かんぽ」という名でテレビCMでも紹介されています。2007年10月1日には「郵政民営化」のため、設立ずみの準備会社(株式会社かんぽ)を改組する予定の株式会社かんぽ生命保険に業務が移管されます。
簡易保険は、貯蓄性のある商品を中心に、終身保険、養老保険、学資保険、年金保険、財形保険などを扱っています。その他、生命保険と年金保険をセットにした生涯保障保険や、財形商品、職域商品なども用意されています。払い込まれた一定の要件に該当する生命保険の保険料は生命保険料控除の対象となり、年間の所得金額から控除されます。
生命保険の「災害割増特約」にあたる「倍額保障」が自動的に付加されていることも特長とされています。不慮の事故・災害あるいは特定感染症による死亡なら、終身または養老保険部分の金額と同額が、死亡保険金として上乗せ保障される制度です。つまり、そのケースでは死亡保 険金の支払額が倍になるということです。
地震や大事故など緊急の場合には、保険料払込みをを3か月の範囲内で廷伸したり、保険証書がなくても保険金の支払いを加入者サイドにたつてはからったりする「非常取り扱い」や、「かんぽの宿」や総合健診センター(人間ドック受診)などの保養施設、ゆうぽうと(東京簡易保
険会館)などを割引料金で利用できる福利厚生の特典もあります。
加入にあたっては、生命保険では引き受けをしてもらえないか、社員の稟議対象とされる危険な職業の人でも加入することができます。
民営化を控え、今後のサービスは流動的
課題はやはり共済同様、高額の保険金を設定できないことです。保険金額は1000万円が限度額で、15歳以下の場合は700万円しか設定できません。保険に加入してから4年経過すれば1300万円まで限度額を引き上げることはできますが、それも20歳から55歳までの人と年齢制限があります。「年金保険」で契約できる「基本年金」も、生命保険が3000万円を上限としているのに対して簡易保険は90万円です。
ただし、民営化後は最低保障が引きあげられます。
また、満期金を受け取るタイプの保険が多いのですが、生命保険同様、利率の低い現在は旨みのある商品とはいえません。2007年9月30日までに加入する場合には、保険金は全額保障されますが、民営化後に加入する場合、生命保険と同じ国の契約保護(生命保険契約者保護横構)で90%の補償になります。
これまで、簡易保険のメリットは共済同様、民間の保険会社のように利益を求める必要がないので、保険料が割安といわれてきました。これも民営化で変わります。民営化後は他の保険会社との競争になるので、おそらくは他社並みの商品ラインナップになるとは思いますが、いずれ にしても今後のサービスは流動的です。
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