第二回:医療保険は生命保険か損害保険か 2/2

損保に独自性のある商品内容

また、生命保険医療保険の多くは、手術や退院の一時金と日額いくらという保障で保険金が設定されています。それに対して、「スーパー上乗せ健保」(AIU保険)や「みんなの健保」(富士火災)などのように、日額保障を少なめにして、あとは実際にかかった医療費の実費を補償しようというタイプもあります。

具体的には、入院時の健康保険の3割の自己負担分や保険のきかない高度先進医療の技術料、差額ベッド代などが対象です。どちらも「健保」という文字が入っていますが、これは「(国民)健康保険の上乗せ」という意味です。したがって、「保障」ではなく「補償」という文字を使っているところも損保らしい特徴です。

医療保険「ⅤⅠⅤ終身」(三井住友海上)は、無事故年数に応じて保険料が安くなる「無事故マイレージ」制度があります。1年間無事故であれば1%のマイレージポイントを加算し、その合計ポイント(30歳加入であれば最大30%)に応じて60歳以降の保険料を割り引くというものです。「無事故割引」というのは、自動車保険や所得補償保険に通用されているまさに損保らしい発想です。

「Live LeadメディカルⅤ」(あいおい損保)の特徴は、男女同一料率、自動車保険契約者割引制度、1年の保険期間などです。これらは自動車保険を扱わない生保にはできないサービスです。

「私にうれしい医療保険」(アメリカンホーム保険会社)は、「病気・ケガの入院」および「病気・ケガの手術」を「必ずつく保障」とし、それ以外には「先進医療」「抗がん剤治療」「3大成人病」「ガンで入院」「交通事故で入院」「長期入院」「退院後の通院」という7つの特約を「選べる保障」として、特約の組み合わせにより5通りのパッケージを用意しています。

保障の内容がご自身の求めているものと合致すれば、むしろこうした独自の商品構成やサービスは魅力です。

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本書で紹介している各保険商品のデータは、2007年5月現在、各社がWebサイトやパンフレットで公開している情報をもとに、筆者(草野直樹)による調査や意見によって構成しています。各保険商品の詳細は時期より変更されることがあります。商品の検討をする際には、各保険会社に詳細をお問い合わせ下さい。

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生命保険のウソ・ホント

出典:
生命保険のウソ・ホント
著者:
草野 直樹
出版社:
九天社