第四回:公的保険と民間保険 1/2

公的保険もりっぱな保険

私たちの生活の中にある保険というのは、生命保険だけではありません。それは大きく分けると公的保険と民間保険(私的保険)に分かれ、生命保険は後者になります。

前者は国や自治体が管掌する保険で加入が強制的です。それに比べて後者は加入については個々人の自由意思によるため、任意保険といういい方をされることもあります。

具体的には、健康保険や国民健康保険などの医療保険、国民年金や厚生年金などの年金保険、さらに介護保険、加入者は事業者になりますが労災保険、そして自動車の所有者は自動車損害賠償責任保険に強制的に加入します。

民間保険にあたる生命保険もしくは損害保険は、それら公的保険の給付内容にほぼ相当する内容の保障を用意しています。たとえば、国民年金や厚生年金などの年金保険は、まさに同名の保険が生命保険会社から販売されており、健康保険や国民健康保険などの医療保険についても、 死亡・高度障害・入院等重複する保障があります。

生命保険に加入する前に、自分にとってどんな保障が必要なのかを確認するのは当然のことですが、それ以前の確認作業として、それは公的保険でカバーできるのかどうかをまず調べておくことが重要です。公的保険でカバーできるにもかかわらず、民間保険の生命保険だけで必要な保障に備えようとすれば、公的保険との重複分は余分な保険料を支払ってしまうことになります。

種類 公的保険 民間保険(私的保険)
年金保険
(国民保険、厚生年金)
老齢年金 個人年金(年金保険
生涯年金害年保険 高度傷害保険
遺族年金 死亡保険、収入保障保険
医療保険
(健康保険、国民健康保険等)
医療給付 入院給付金(医療保険
手術給付金(医療保険
診断給付金(がん保険)
療養給付金(がん保険)
傷病手当 所得補償保険
労災保険 療養補償給付 入院給付金、手術給付金
休業補償給付 所得補償保険
傷害補償給付 高度障害保険
介護給付 介護費用保険
遺族給付 死亡保険、収入保障保険
雇用保険 失業給付 -
介護保険 介護給付 介護費用保険(保険金・年金給付等)
自動車損害賠償責任保険 人身事故保険金 自動車保険(対人、搭乗者)
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生命保険のウソ・ホント

出典:
生命保険のウソ・ホント
著者:
草野 直樹
出版社:
九天社