加入したときから約束された保障
「貯金は三角、保険は四角」
これは保険会社や保険の募集人が必ずといっていいほど使うセールストークです。つまり、保険を説明する際、もっとも簡単でもっとも原則的な説明にあたるわけです。では、具体的にどういう意味でしょうか。
下図を見れば一目瞭然です。

縦軸を金額、横軸を時間軸として見てください。同じ金額を、一方では貯蓄、一方では保険加入に回したとしましょう。貯蓄はお金を少しずつ積み立てていくので、時間の経過とともに受け取れる合計金額が増えていきます。
それは図に示すと三角形に見えます。
なぜ、保険に入るのか?
一方、保険はある保障額で契約するわけですから、加入したときから特定の保障額が約束されます。つまり受け取れる額が四角形になります。ゆえに、「貯金は三角、保険は四角」といわれるわけです。
もっとも、最近は保険商品もバリエーションが増えきました。たとえば、ローンや子育てで経済的責任が重い中高年の時期は保障を手厚くし、年を取って経済的負担が少しずつ軽くなるとともに保障を下げるというようなケースもありますから、その意味では真四角ではないのかもしれませんが、払込む保険料を超える保障が得られるという点で、今も保険の概念は立派に「四角」です。

貯蓄と保険のメリツ卜とデメリット
万が一の時に備えるとして、貯蓄の場合と保険に加入した場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
保険加入の最大のメリットは、加入したときから多額の保障を得られることです。たとえば、30歳の男性が1000万円の死亡保険に加入するとしましょう。オリツクス生命の「ダイレク定期保険」を例にとると、その保障額で月々の支払額は3820円(35年)です。月々3820円で1000万 円の保障が得られるのです。
入院した場合はどうでしょうか。入院1日あたりの保険金を5000円得るために、同じ会社から発売されている「医療保険CURE」に加入すると、1690円(終身払い)になります。もし、20日間入院すると10万円が受取保険金額となります。
保険の場合、かりにまだ1回しか保険料を支払っていなかったとしても、不幸にしてそれらの事故に遭えば上記の約束した保障を手にすることができます。
これを貯蓄で実現するとどうなるでしょうか。もし、死亡保障の支払い保険料と同額の月々3820円ずつを貯蓄したとすると、1000万円に到達するまでに何と2618ケ月かかる計算になります。貯蓄で保険の死亡保障を上回る準備は生涯かけてもとてもできそうにありません。
入院保障も上記の例で60ケ月かかります。死亡保障ほど気の遠くなる数字ではありませんが、それでも5年貯蓄し続けないと保険の受取額相当のお金は貯まらないということです。もし、その5年以内のより早いうちに入院するようなことがあったら医療費はどうなるのでしょうか。
そう考えると保険の有り難みを実感できるはずです。
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